ソニーのCDウォークマン用リモコンの作成、改造(その2)

前回は、RM-MC30L相当のリモコンを作ったけど、今度は本命のRM-MC53EL。

と言っても、ボタンの反応が悪いRM-MC53ELを使えるようにボタンを外だししただけなんだけど、下記が現在の状態、動作するぞ~

名付けて、RM-MC53EL改(笑)

ここまで来るのに四苦八苦、でもこれでDISPLAY/MODE/SOUNDも正常に使えるようになった。


1. RM-MC53EL分解

そもそもどうやって分解するの?ってとこ

何回もググったりYoutubeを見ていて数日すると、ふっと分解・修理動画が上がってきた。

Sony mc51el, 53el, 55el controlled disassembly methods and repair the string key problem

Sony mc51el wire control repair and assembly (end)索尼线控修复完

単純にリモコン名称で検索しとけば早かった(;'∀')

なるほど、ケーブル側をバツンとするんですね。

では、はさっそく分解・・・、

あ、

持ち上げるときに壊れたよ~、位置注意!

このリモコン結構高価なのに、もう復旧無理だわ( ;∀;)
で、
あらら、

もういろいろ脆くなってる。。。

なんとか
ここにネジがある

ふぅ

やっとここまで。

ここからはもうジャック側の線を切って取り外すだけ。

問題のファンクションダイヤルは左端の四角部分。

この状態で接点復活材を入れてみたけど復旧しないので、さらなる覚悟を持って分解を進める。

液晶と一体になっている枠をニッパーで切り取る。そして、ファンクションダイヤルのもとになるスライドスイッチをさらに分解してみた。画像撮り忘れ。

スライドスイッチを分解するとかなり汚くて正常動作しないのもよくわかる感じだった

外すとこんな感じ、これはきれいに掃除した後

だがしかし、スイッチを元に戻す作業の時にスライドスイッチを壊したのであきらめて直結。

ジャンパーワイヤーをはんだ付け。

この状態でスライドスイッチの動作を試行すると、それぞれのスイッチが正常動作!

やった~と喜んで、曲を再生しながらいろいろ楽しんでいると、

あ、また・・・これは・・・

ジャンパーワイヤーに負けてパターンが基板からはがれてしまった( ;∀;)

こういう時は以前Youtubeで見たパターンの再生ってことを・・・できないので生きているところを削り出して、なんとかはんだ付けできるようにする。

頑張って削ってみた。

この削り作業は細かすぎて年寄りにはかなりきつい。

カッターナイフで削るのだけど、刃先が思っているところを削れているのかわからない。

どうしようもないのでこの作業のために、子供の勉強で入手したチャレンジの顕微鏡やスコープを持ち出してきて確認しながら削った。持っててよかったw

パターンが現れたら、光が反射するのでそれで分かる感じ。


2.リモコン再構築

さてさて、では実際のリモコンの復旧はどうするか

リモコンについている部品を外すのも大変。その最中に壊すのは目に見えている...( = =) 

前回作ったリモコンはゼロから抵抗を自分で配置したけど、こっちは基盤はあるし液晶もある。

と、いうことは、スイッチだけを外だしできればよいってことだ。

もうここからは勢い。スイッチをひとつずつINとGNDを確認する。

基板への配置を考える。

基本的に電線で直結するのでGND周りとファンクションダイヤル、ステレオジャック、タクトスイッチの配置、後は見た目。ステレオジャックとタクトスイッチは手持ちがないのでネット購入で1週間待ち。

うんうん悩みながら作業していたら、ここも写真撮るの忘れてた。

ユニバーサル基板の使い方もよくわからくなってきたけど、とりあえず組み上げた初期がこちら。

きちんと動作するよ!

リモコンのスイッチのIN部分に電線をはんだ付けしてタクトスイッチに直結していく。GNDは共通。

ボタンの配置は左下からSTOP,PLAY,REW,FF,VOL-,そのうえが左からMP3のフォルダREW,FF,VOL+

ファンクションダイヤルは1回路3接点のスライドスイッチで再現。パターン剥がれの部分は慎重にはんだ付けした。0.1,0.2mmぐらいのところに半田付けなので取れやすい。

できるだけ使えるものを使う、という指針で、ファンクションダイヤル以外のファンクションボタンとSEARCHボタンはリモコンについているものを利用。

とりあえずこれだけで特に問題なく操作ができるようになった。\(^o^)/

これはこれでまた楽しめるのだけど、リモコンのファンクションボタンを使うようにしたのも悪く、ただでさえはがれやすいパターン剥がれのはんだ付けが取れては削ってを2回繰り返したのではがれないようにホットボンドで固定。それが先頭の画像。

しかし、ホットボンドのせいでファンクションボタンが押しにくい・・・
これ、ホットボンドをはがすとパターン剥がれの補修部分がまたはがれそうなのでもういじれない。

で、このあたりの操作をいろいろ確認していると、基本的にことに気づいた。

その基本的なことで、おそらく対策は完了できる見込み。未実装なのでここは来週やる予定。

最後に今回色々分解して壊したりいろいろしたパーツの残骸です。


ソニーのCDウォークマン用リモコンの作成、改造(その1)

リモコンに関しては少しまとめていたけど、D-NE730で正常動作するリモコンが欲しい、ってのが高まって、とうとう使えるように改造してしまった。

ソニーのウォークマン系のリモコンは基本的に抵抗分圧方式になっているらしい。

抵抗分圧って何?って自分も理解が難しかったけど、要はリモコンのボタンを押すと変更された電圧が本体に届いて、その電圧値で操作を判断しているってことのよう。

とっかかりは、こちらの記事でした。ありがとうございます。

https://samehada-restart.hatenablog.com/entry/2023/11/17/161807

こちらもRM-MC30Lの抵抗分圧の値を測ってみたので共有。

  • PLAY/PAUSE 0.332Ω
  • REW 1KΩ
  • SOUND 2.3KΩ
  • FF 3.6KΩ
  • STOP 7.1KΩ
  • 音量- 8.4KΩ
  • 音量+ 9.9KΩ
  • MODE 14.3KΩ
  • DISPLAY 16.7KΩ

まぁ、とりあえず抵抗値がわかればリモコンが作れるわけで、サクッとお試し回路を作ってXP-EV530で試してみたよ、と。

XP-EV530をRM-MC30Lで操作できることは事前にわかっているので同じように動くか、ってことなんだけど、本体のリモコン部分にタッチして確認してみると、見事に動いたヽ(^o^)丿

こういう時に本体に液晶があるとわかりやすくて便利(*‘∀‘)

XP-EV530はもう欠かせない相棒になってきている(笑)

と、こうなると、きちんとリモコンとして稼働させたい!ってなる。しかし、操作するにもそもそもCDウォークマンとの接続のリモコンプラグ部分って売ってないし、自作も難しそう。

ということで、CDウォークマン(正確にはDiskman)対応の壊れてるっぽいリモコンを格安で入手。断線さえしていなければ問題がない。

今回の生贄はこちら。


RM-DM29

操作できる機能は少ない、分解すると抵抗値はRM-DM19と同じだった。

ケーブル取り外して断線していないことを確認したら、先ほどの試作ブレッドボードに接続できるようにして動作確認をする。今回は音も聞けるか確認する。


雑~

問題なく動作。ということで、ちゃんとしたリモコンにしてみようってなって苦労が始まる。

必要な抵抗値をそれぞれ1個ずつつけられれば良いのだけど、そんなに都合よい抵抗をもっていわけでもないので、手持ちの抵抗で、できるだけ少ない数で回路を考える必要がある。

こういう時はfritzingの出番なんだけど、久しぶりすぎて操作が良くわからない。

まぁ、でもなんとかあれやこれやとめちゃくちゃ試行錯誤してみて完成したリモコンがこちら。

抵抗値は、計測した値と多少違っても動作したのが助かった。

操作はあまり使わないDISPLAYとMODE以外だけ実装。(抵抗値が大きくて考えるの面倒ってもあった)

ステレオジャックはRM-DM29のものを流用。

裏面の配線は汚すぎて見せられない。ユニバーサル基板って何でもできるけどきれいに作るのって難しい(笑)

しばらくはこれで楽しんでいたけど、リモコンに液晶がないのでちょっと寂しいし、室内でしか使わないけど見た目も何とかしたいなぁ、ということと、RM-MC53ELもなんとか。。。で続く。


D-NE730の充電池駆動とMP3再生のためのCD作成

お気に入りとなって、正常稼働させるためにあれこれしてきているD-NE730の近況まとめ

充電池駆動チャレンジ

ガム型電池を、千石電機さんで購入。動作が不安なので1個だけにしたけど、EJ-700とかのことを考えたら2個買っておけばよかった。


充電池用の端子はこんなに青錆で、最初の動作確認で何度も分解していた時に端子部分の電線がちぎれたので掃除をしてはんだ付けしなおした。

できるだけきれいに掃除してた結果がこれ。かなり綺麗になった。


ワクワクして充電池を入れてみる。
でも、青錆を取っただけでは動作しなかった。充電池への充電動作もしない。

充電池自体の電圧はきちんと出ているので、基盤に問題があるよう。

で、基盤を確認していたら通電していなさそうな部品があったので、表面実装だけど無理やり補修してみたら充電池で駆動するようになった。

やはり、充電池1個で動作させるのは最高。アダプターはちょっとケーブルが重いのであつかいづらかったので、ケーブルレスで動作させるのでは快適さが違う。充電池万歳\(^o^)/

あ、電池切れはつらいので、やっぱり充電池は2個あったほうがよかった(笑)


MP3のCD再生

D-NE730はMP3対応。せっかくMP3 を再生できるので、複数枚セットのアルバムをMP3にしてCD-RWに焼いてみたけど認識しない。普通にCD1枚をCDとしてCD-RWに焼くと正常なのでCD-RWの読み込みには問題がないはず。

なんでかなぁ、とD-NE730のマニュアルを読んでいるとCDのフォーマットが目についた。どうやらISO9660でないとだめらしい。

よっしゃ、とWindows11でCD-RWをフォーマットしようとするとフォーマットの種類にISO9660が出てこない。

Windows11はUDFにしか対応しておらず、ISO9660でフォーマットするに対応しているアプリの追加が必要らしい。

Microsoft Copilotさんに聞いてみると、BurnAware Free ってのを教えてもらえたのでMicrosoft Storeからインストールしてみる。

フォーマットを選べるのかと思ったら選べなかった。ちょっと心配だけど、とりあえずチャレンジしてみる。

MP3ディスクを選んでMP3ファイルをフォルダごといくつか入れて、CD-RWに書き込みするだけ。

これをD-NE730に読ませると・・・・認識した~

これで4枚組CDを連続して聞くことができるヽ(^o^)丿

え!?、MP3で聞くのだったらスマホでよいじゃん、って!?

それはそれ、これはこれですよ。できないことができるようになるのが楽しいねぇ~


SONYのポータブルCDプレイヤーのリモコン

D-NE730は、リモコンがあると色々な機能を使えるらしいのでちゃんと動くリモコンが欲しい。でも、リモコン付きの中古って結構高いし、リモコンだけでも3000円以上とかするから手を出しづらい。で、今回ボロボロのRM-MC53ELを入手、当然誤動作。

D-EJ720のリモコンはRM-MC51EL。ちょっと誤動作、イヤホンプラグ部分が断線気味。

D-EJ700のリモコンはRM-MC30L。全く問題ない感動品。

XP-EV530のリモコンは持っていない

基本的な動作は互換性があって、どのリモコンでも再生、停止、早送り、早戻し、PLAY MODE、DISPLAYの表示変更はほぼ共通でどのPCDPでも操作できる。
SOUNDは、D-NE730はそもそも操作が異なるのでRM-MC53ELでないと変更できない。
DISPLAY長押しのMENUは少し違う感じ

で、RM-MC53EL、51ELはファンクションダイヤルが誤動作するので確認ができないからマニュアルに頼る。

RM-MC53ELの操作はマニュアルを読んでみてもちょっと複雑。MP3対応しているからなのか高機能なのだからか。特に、ファンクションダイヤル、ファンクションボタンが曲者。
RM-MC51ELとの違いは、SOUND設定とMP3ファイルに対するフォルダ操作のアクション部分。これはRM-MC51ELがD-EJ720専用だからな感じ。D-NE730につなげてMP3のCDを再生すると曲名その他をきちんと表示してくれるのが〇。

D-NE730専用の機能はMP3関連を除くと下記。
・音質の変更:RM-MC53EL
 ファンクションダイヤル:SOUND
 ファンクションボタン:EQUALIZER or CLEARBASS:再生で決定
 オペレーションダイヤル:回して音質選択:再生で決定

RM-MC53EL,51ELでできる操作
・各機能の設定
 ファンクションダイヤル:DSPL/MENU
 ファンクションボタン:点滅まで長押し
 オペレーションダイヤル:回して設定項目選択:再生で決定
 オペレーションダイヤル:回して設定内容を選択:再生で決定

こうなると、こういう部分も何とか操作できないのか考えてみることになる。
リモコンは抵抗分圧で操作するので、それぞれの抵抗値がわかれば自作できるはず。

ただ、ワンボタンならまだしも、上の機能は「選択」したことを認識してさらに設定を加えることになるので、抵抗がわかったところで実際のリモコンの液晶がないと今どんな状態になっているのか、正しく設定できたのかもわからない。これは無理かも。

話は変わるけど、RM-MC53EL、RM-MC51ELは中古のせいかもしれないけど独特の臭いが気になる。この臭いはケーブルで、ケーブルはどちらもボロボロと崩れるぐらい劣化している。RM-MC30Lとか何の問題もないのになぁ。リケーブルもしたいわ。

D-EJ720を入手!しかし、相棒D-NE730に悲劇が。。。

今回はD-EJ720を入手できた。
D-NE730/830と似た系列のもの。

リモコンのRM-MC51ELと電池ボックスEBP-104付きで2000円。安い!

早速動作確認。本体は色々あるだろうから周辺機器優先で。

真っ先に確認するのはリモコン(笑)
D-NE730用に入手したRM-MC53ELは誤動作が多くて使いづらかったので今回のリモコンにかけていた。

D-NE730に接続すると、まぁ、一応動作する。

でも、

やっぱり誤動作するし、しかも、ケーブルのプラグ側の音声部分が断線気味。

残念。


じゃぁ、次は念願の電池ボックス。

何で念願か、というと、
D-NE730用に電池ボックスが欲しかったので、必要そうな部品を集めて自作してみたのだけど動作しなかった。なので本物分解して中身を見たいなぁと思っていた。

電池ボックスの中は青錆もなくとても綺麗。これは期待できるかも!

乾電池を入れてD-NE730に接続すると、CDが回る!
自作の乾電池ボックスだと、キュィーン、ストンって感じで動かなかったけど、さすが正規品、正常動作だ!これはラッキー!


が、

この喜びも長く続かない。

なぜか、

音が出ない。

CDは回るし、選曲もできるしリモコン操作は全部できるのに音が出ない。

これは壊れてんかなぁ、と思っていたら・・・・

D-NE730自体から音が出なくなってた。。。

AC電源に変えても音が出ない。なぜだぁ~

RM-MC51EL繋げて設定いじいじしながらだったのがいけないのか、何が原因かわからない。

だってCD回ってるんだもん(笑)

仕方がないのでD-NE730を再度分解してみる。

まずは基本のトラバース交換。

はい、音は出ません。


仕方がないのでもとのトラバースに組みなおして試聴する。

あれ!?

音が出た。

なんだ、接触不良か何かだったのかも。
ということで、全体を組み上げる。

と、音が出ない!( ゚Д゚)

えぇ、断線関連を疑って再度分解して、再度組み上げです。

もしかするとタイミングよくクラック入ったかも?


まぁ、その後、

音が出たり、出なかったりを繰り返す。

一度音が出たら後はずっと鳴るので、毎回チャレンジな感じ。

ということは、スタート時点の問題ってことで、コンデンサかな?
でも、表面実装のコンデンサはいじれない。

なので、正常動作するリモコン手に入れてイジイジしてみよう。

で、この乾電池ボックスが原因とは思わないのだけど、なんか怖くて使えなくなった( ;∀;)